アフィリエイトで商品を紹介したけど誰も買ってくれない!
読者に商品を買ってもらうにはどうしたらいいの?
次の売上が全然出ない!
そう考えているブロガーは多い。
アフィリエイトが気軽に稼げると言われても、実際は売上をひとつ出すだけでもかなり難しい。
何でもそうだが、0を1にするのが一番難易度が高いのだ。
Webサイトやブログを訪れたユーザーに商品や商材を購入してもらうためには、文章によって感情を揺さぶらなくてはならない。
今回は、ユーザーの感情を揺さぶるために必須なテクニックである「3つのNOT」について解説していく。
Contents
3つのNOTとは?
3つのNOTとは、コピーライターが必ず意識しなければならないポイントだ。
どんなテクニックを駆使してライティングしようとも、最終的に3つのNOTを越えていなければ、意味が無い。
3つのNOTは、それほど重要な要素だ。
というのも、3つのNOTはユーザー、つまり読者が常に抱えている心理的障壁だからだ。
それぞれ分解すると、
1.Not Read(読まない)
2.Not Believe(信じない)
3.Not Act (行動しない)
となる。
この3つのNOTは、今になって提唱されたことではなく、紙媒体で情報を伝えていた時代から脈々と受け継がれている。
基本的に活字はほとんど読まれない。
自分の生活を振り返ってみて欲しいのだが、ポストに入っているチラシを読むことがどれだけあるだろうか?メールマガジンを読むのは何通に一度だろう?
そのほとんどが、読まずにゴミ箱へ直行するはずだ。
3つのNOTは、そうした行動に基づく心理的障壁なのだ。
1つ目のNot「Not Read(読まない)」
Not Readは言葉のまま、文章を読まない壁だ。
Webサイトを訪れて、その記事の文章を読む人は多い。
しかし、いざ実際に自分がネットサーフィンをしていて、訪問したWebサイトの文章を全て読んでいると言えるだろうか?
答えはNOだろう。
自分が普段からお気に入りでもしているWebサイトでもない限り、流し読みしているはずだ。
事実、検索エンジンから来た訪問者が全体の文章を読まずに離脱する割合は80%にも上る。
これは何もWebサイトに限った話ではなく、セールスレターやメールマガジンでも同じだ。
何故なら、消費者となってくれるであろう読者には「時間を潰したくない」という深層心理があり、自分のためにならない記事を読まないからだ。
最初から最後まで文章を読む人がほとんどいないため、商品が売れないのは自然な流れだ。
Not Readは、コピーライターが乗り越えるべき最初の壁なのである。
2つ目のNOT「No Believe(信じない)」
Not Raedの壁を越えた先で待ち受けているのが、Not Believeだ。
自分の文章が読まれたとしても、その内容を読者に信じてもらえないのである。
特に商品を売るためのセールスレターやアフィリエイトでは、お金が発生する分、余計に難しくなる。
読者が簡単に信用しないのだ。
例えばだが、「1週間で必ず10kg痩せる方法!」や「ワンクリックで簡単に稼げます」という文言があったとして、信じるだろうか?
答えは否である。
例に挙げたものはかなり胡散臭い部類に入るが、実際に自分が商材販売のサイトを見ても同じ状態になるのがわかるはずだ。
何しろ、その記事やページをライティングしているのは、赤の他人だ。自分の友人・知人でもない。
そんな人間が書いたものをそう簡単に信じる訳がない。
安くない商品の場合、より顕著になる。
「記事の文章は読んだ。でもこれは、本当に信用できるのだろうか?」
そう疑問に感じ、いくつものサイトを見て総合的に判断した経験は誰にでもあるだろう。
相手が信じられないから、商材や商品を購入してくれないのだ。
3つ目のNOT「Not Act(行動しない)」
記事を読んで、信じてもらえた。
その次に立ちはだかるのが、Not Actだ。
信じてくれたのに? と思うかも知れないが、実際人は想定している以上に動かない。
ホメオスタシスと呼ばれる恒常性の原理があるが、それが働いてしまっている。
「面倒くさいな……」と思ってしまうのだ。
買うという行為は、大きなエネルギーを消費する。
・その商品が欲しいのか?
・本当に必要なのか?
・商品を得た未来はどうなるのか?
・買ったことでリスクは発生する?
などと言った多くの検討を経て、購入へと至る。
自分が買い物している瞬間を冷静に振り返ってみれば、当てはまるだろう。
人は現状維持に固執する。
基本的に今を変える変化をしたがらない性質を持っている。
そのため、最後の壁となって立ち塞がるのが、Not Act(行動しない)なのだ。
4つ目のNOT
最近になって4つ目のNOTの存在が囁かれるようになった。
それは、先に挙げた3つのNOTより先に来るもので、
・Not Open(開かない)
と呼ばれている。
これは即ち、「広告を開封されない」「文章に触れてもらえない」壁なのだ。
つまり、そもそも文章を読む前に存在している壁のため、ライティングのテクニックだけこの壁を越えるのは原理的に難しいと言われている。
何しろ、一生懸命中の文章を書いても、相手にすらされていない状態なのである。
ブログで例えるなら、クリックされやすくするためにしなければならなくなる。
Webであれば、SEOが絡んでくるのだ。
Not Readと同じように語られる場合もあるが、読まれる前の段階として考える方が良いだろう。
4つのNOTを越えるために
4つのNOTについて理解できたところで、それぞれどう乗り越えればいいのかを解説していく。
4つのNOTを越えることで、コピーライティングのスキルは向上していくだろう。
1つ目のNOT「Not Read(読まない)」を越える
ではまず、Not Readを越えるためにどうするかを解説する。
結論から言うと、「読者の興味を惹きつける導入文章を書くこと」だ。
ブログやメルマガならば、読者が「おっ!」と思うような導入を心がける。
そして、読者を共感させることで、初めて文章を読み進めてもらえるようになる。
そのために必要な要素は、以下の3つになる。
・メリットを提示する
・メリットの先の未来(ベネフィット)をイメージさせる
・反社会性で思わず見たくなる
少々ややこしく感じるかもしれないが、それぞれ分解すると非常に簡単な理屈となっている。
メリットを提示する
まず、読者にメリットを提示することが一番重要だ。
何故なら、ブログやメルマガなどをじっくりと読むほど、人は暇ではないからだ。
読んでもらうためには、この記事を読むことで自分にはメリットがあると感じてもらう必要がある。
そのため、この文章を読むことでどんなメリットが得られるかを明確に示し、読者の心をまず掴むのだ。
忙しい人向けならば、「1日5分を続けるだけで、10kg痩せるエクササイズを紹介します」などになる。
読者にとってメリットであると感じる部分が明確であればあるほど、Not Read(読まれない)の壁は突破できる確率が高くなる。
メリットの先の未来(ベネフィット)をイメージさせる
これは、メリットの先にあって読者が潜在的に求めている未来のことだ。
例えばだが、コピーライターを目指す人が欲しいのは「ライティングスキル」ではなく、「自分らしい生き方」や「自宅でできる仕事環境」だったり、ライティングした先にある未来だ。
メリットの先の未来は、その読者が将来的に実現したい内容のことだ。
記事の文章を読むことで、自分にとってどんなワクワクする未来が得られるのか?とイメージしてもらうことが肝心なのである。
メリットとベネフィットを一緒に用いることでその効果は跳ね上がる。
商品販売以外でも、ブログやSNSなど多岐に渡って利用できる手法だ。
反社会性で思わず見たくなる
反社会性とは、一般の人が使わない言葉やタブーな言葉を使用することだ。
YouTubeでは顕著だが、ポジティブな動画タイトルよりもネガティブな動画タイトルの方が伸びる傾向がある。
反社会性はそれを利用した手法であり、「毎日飲むと危険!エナジードリンクを1日5本飲んでいた結果……?」のような内容だ。
こういった反社会性のタイトルがあると、人はどうしても反応してしまう。
その心理を逆手に取って読ませる方法だ。
一方で、多用すると胡散臭くなるので、注意が必要だ。
連続で使ってはいけない。
2つ目のNOT「Not Believe(信じない)」を越える
1つ目のNOTを越えても、次はNot Believeの壁がある。
Not Believeを越えるために必要なのは「根拠」だ。
Webページを読んでくれたとしても、「本当かな?」と疑ってしまう心理をくつがえさなくてはならない。
そのため、記事に信憑性を持たせることが何よりも重要になる。
その方法はいくつかあり、
・口コミやレビューを載せる
・権威者(医者や有名人など)が紹介している
・実際に使っている画像や動画を載せる
といったものだ。
ピンと来る人はいるだろうが、これはSXOを高めるための対策と同じだ。
その記事が正確だと示す根拠を示す。
そうすることで、読者からの信頼はぐっと増える。
Webのコンサルタントをしているのなら実績者を載せたり、ブログで月30万円を稼いでいるなら自信のブログのアナリティクスデータを載せるなど、方法は様々だ。
客観的に見ても信頼性のある情報を載せることが、何よりも大事になる。
商品を購入して欲しい場合、口コミが特に有効なので活用して欲しい。
Not Believeは、4つのNOTの中でも特に難しく、文字だけで信頼してもらうには意図して書かなければ不可能に近い。
どうすれば信用を得られるのかを常に考えて、ライティングを行おう。
3つ目のNOT「Not Act(行動しない)」を越える
2つ目のNOTを越えると、次はNot Actの壁がある。
Not Actまで来れば、後は簡単だ。「読者の背中を押す」だけでいい。
これまでの2つのNotを乗り越えてくれた読者は、最後に背中を押されるのを待っているような状態だ。
その時に効果的なのが、「緊急性」だ。
・今すぐ買わないとすぐに売り切れますよ
・あと○個で販売終了です
・今週だけのセール
などがある。
テレビショッピングやスーパーの特売などで良く利用されているので、このフレーズを見聞きしたことがある人がほとんどだろう。
緊急性を持たせることで、読者が「後でいいや」を防ぐことができる。
購入に対しての選択肢を減らすことで検討するエネルギーを無くし、より購入しやすい状態を作り出すのだ。
同様の方法として、「追伸」を用いる方法もある。
「この商品を買いたいけど、踏み出せない」と考えている読者に対して、「大丈夫ですよ」と背中を押して寄り添うような追伸なら効果が期待できる。
Not Actの壁を乗り越えるために、活用していこう。
4つ目のNOT「Not Open(開かない)」の壁を越える
最後に4つ目のNOT「Not Open」の壁を越える方法だ。
Not Openを乗り越える方法は、SEO対策にこそある。
主に意識する部分としては、
・読者が検索しそうなキーワードを選定
・目を引くタイトル
・ディスクリプション
となる。どれもライティングをしているなら意識する部分なのがわかるだろう。
SEOライティングを行うことで、自然とNot Openを乗り越えられるのだ。
そのために意識して欲しいのが、「タイトルを含めた記事内の全てにキーワードを散りばめて一貫性を出すこと」だ。
記事に一貫性を出すことで、読者が求める情報からブレることなく、読みやすく信頼性のある記事になる。
ネットで検索して最初に見る「タイトル」と「ディスクリプション」に力を入れ、ページを開いてもらえる文章を書くことが、Not Openの壁を越える方法だ。
まとめ:3つのNot+4つ目のNotは、コピーライターにとって身につけたい必須の技術
3つのNot+4つ目のNotは、コピーライティングをしていると必ずぶち当たる壁だ。
コピーライターはその壁を乗り越えなければならない。
読者が何を求めてページを訪れているのか。
読者がワクワクして最後まで読んでくれるにはどうしたらいいのか。
それらを考えながら適切な文節を組み立て、記事を書いていって欲しい。