CREMAの法則とは?コピーライターが身につけたい究極のライティング術

「Webライティングをしたいけど、どうやったら良い書き方ができるの?」

「ブログを運営しているけど、人が集まらない!」

「読者をファンにできない」

そんな悩みを抱えているライターは多い。

世の中には様々な文章構成があり、「PASONAの法則」はその最たるものだろう。

ファンを作れないのは、「PASONAの法則」を使っている場合がほとんどだ。

セールスレターを主戦場とするコピーライターは得てしてこの「PASONAの法則」をWebライティングでも使ってしまう。

しかし文章構成のテンプレートは、使う場面を間違えるとその効果を十全に発揮できない。

WebライティングにはWebライティングで活用するべき法則が存在する。

ブログに代表される文字媒体を生み出している人には、読者というファンがついている。

彼らがどうやってファンを作っているのか。

そのために使用されている法則、「CREMAの法則」を今回は解説する。

CREMAの法則とは?

CREMAの法則とは、「PASONAの法則」と同じように、文章構成を頭から順番に繋げた呼称だ。

それぞれを分解すると、

  1. 結論(Conclusion)
  2. 理由(Reason)
  3. 証拠(Evidence)
  4. 手段(Method)
  5. 行動(Action)

となる。

この構成を見て気付いた方はいるだろうが、CREMAの構成は「PREP法」に良く似ている。

PREP法は「あらゆる場面で使える」とまで言われている万能の型で、ライティングをする上で必須の文章テクニックだ。

読み手に「余計な時間をかけずに要点を知らせる」ことができる手法なので、ライティングのみならずビジネス文書などでも重宝する。

PREP法を分解すると、

  1. 結論(Point)
  2. 理由(Reason)
  3. 証明(Example)
  4. 結論(Point)

となっており、ほとんど変わらないのがわかるだろう。

では両者の間で何が決定的に違うのかと言えば、「手段(Method)」があるかどうかだ。

PERP方では全体を通して説明に準じているのに比べ、CREMAの法則では実際に手段を提示することで、具体性を増している。

具体性を増すことで、記事を読んだ読者からの信頼感も上がる。

なぜならば、具体性が示されることで、より理解が進み、効果を想像しやすくなるからだ。

これが、より読者が実証しやすい内容だと更に良い。

「今すぐ」「簡単に」「効果を実感できる」ことが特に重要だ。

読者は記事を読み、常に「自分でも実践できるかどうか」を無意識に考えている。

そのため、自分が実践しやすい具体的な手段は、読者の中に入り込みやすい。

読者の満足度を高めやすいというメリットは、CREMAの法則でなければ出せない。

記事の満足度の向上、直帰率や離脱率を下げるなど、読者をファンにするためには積極的に使った方が良い。

自分が実際に利用しているWebサイトやブログの記事を分解してみるのもいい。

必ずと言っていいほど、CREMAの法則が使われていることに気がつくはずだ。

参考までに、セールスライティングで良く使用されている他の法則も載せておくので、CREMAの法則との違いを理解しておいて欲しい。

型は以下のように認識し、使い分けるといい。

  • 読者の消費行動を促したいとき:AIDMAの法則、QUESTの法則、PASONAの法則、BEAFの法則
  • 読者に物事を伝えたいとき:PREP法、SDS法
  • 読者に単純行動を促したいとき:CREMAの法則

それぞれ詳しく見ていこう。

AIDMAの法則

AIDMAの法則は、読み手に消費行動を促せる文章構成だ。

消費者が実際に物を購入するまでのプロセスをイメージさせられる。

  • 注意を引く(Attention)
  • 関心を持たせる(Interest)
  • 欲求を引き出す(Desire)
  • 記憶を呼び起こす(Memory)
  • 行動させる(Action)

上記からわかるように、読者をスムーズに購入へと至らせる導線を作ることを第一に考えられている。

そのため、「押し売り」のような強さはないので、読者が行動を起こしにくい面を持つ。

押し売りがすぎると読者が身を引いてしまうので、加減を考えて使うといい。

QUESTの法則

QUESTの法則は、世界的なセールスコピーライターのマイケル・フォーティン氏によって2005年に提唱された文章構成だ。

読者との関係がまだ薄い段階で、読者が抱える潜在的なニーズを気付かせる構造になっている。

  • 絞り込み、宣言(Qualify)
  • 共感、理解(Understand)
  • 具体的な説明(Educate)
  • 刺激、興奮(Stimulate)
  • 行動、変化(Transition)

ターゲットを絞り込み、強雨監視、具体的な説明をし、刺激や興奮を与えて、行動に促すという流れだ。

主に使用されているのは、セールスレターや商品サービスのランディングページとなる。

PASONAの法則

PASONAの法則は、日本を代表するマーケッターのひとり、神田昌典氏によって1991年に提唱された文相構成だ。

自身の望みを明確に理解している読者へ、親近感を持たせたり消費行動を生み出したりする効果を持つ。

  • 問題定期(Problem)
  • 共感(Agitation)
  • 解決策(Solution)
  • 提案(Offer)
  • 絞り込み(Narrowdown)
  • 行動(Action)

読者に消費行動を促す効果が強いものの、物事を掘り下げて書く必要があるため、長文になりやすい傾向にある。

BEAFの法則

BEAFの法則は、読者へメリットを明確に伝えられる文章構成だ。

  • 得られる恩恵や満足感(Benefit)
  • 客観的なデータや証拠(Evidence)
  • 競合と比べ、有利な点(Advantage)
  • その他の特徴(Feature)

最大の特徴は、商品やサービスによって得られる満足感を最初に提示して読者の興味を引くことにある。

上手い話には裏があるというが、そこから読者が抱く不安や心配を客観的な情報を元に解消し、購買へと繋ぐ書き方だ。

Webライティングの中でも、ECサイトなどの商品を説教的に販売しなければならない場所で活用されるテクニックのひとつだ。

PREP法

PREP法は、わかりやすさに重点を置いた文章構成だ。

最初に結論を述べ、間で理由を説明し、最後に再び結論で閉める。

  1. 結論(Point)
  2. 理由(Reason)
  3. 証明(Example)
  4. 結論(Point)

主にプレゼンや報告など、印象に残りやすい場面で使うと効果を発揮する。

時間をかけずに要点を知りたい読者に対しては、非常に有効となる。

SDS法

SDS法は、物事を端的に伝えたい時に活用する手法だ。

端的にわかりやすく伝えられるため、読者の記憶に残りやすく理解しやすいという特徴を持つ。

主な使いどころとしては、SNSになるだろう。

  • 伝えたいことの要約(Summary)
  • 詳しい内容やデータ(Detail)
  • まとめ(Summary)

SDSでは、Dの部分が非常に大事になってくる。

なるべく相手にわかりやすいように伝えるため、同じような内容を様々な角度から見て納得できる形にすることだ。

テレビのニュースなどでも良く利用されているので、意識して見ると参考になるだろう。

CREMAの法則の特徴

それぞれの文章構成を理解できたところで、次へ進もう。

ではCREMAの法則にはどんな特徴があるのか。

前述した法則をより深掘りしていく。

結論(Conclusion)
  • 読者のターゲットを定めておく
  • ターゲットとした読者へ向け、「言いたいこと」をはっきり伝える
理由(Reason)
  • 結論に至った理由を簡潔に伝える(共感しているとなお良し)
証拠(Evidence)
  • 画像やデータなをど使い、「結論の信頼性」を高める
  • 公的機関や専門家のデータ・意見などできるだけ一次資料を積極的に使い証明する
手段(Method)
  • 問題に対して、より具体的な手段や方法を伝える
行動(Action)
  • 読者に行動を起こさせる(メリットになるものだと動きやすい)

見てもらえればわかるが、読者の満足度が上がることは前提として、他にどのような効果が期待できるのかを解説する必要が出てくる。

一般的にだが、ブログやWebライティングでCREMAの法則を使うと、以下のような効果が期待できるとされている。

  • 結論から書くため、読者に何を伝えたいかがわかりやすい
  • 理由を付け加えるため、読者が納得しやすい
  • 証拠が提示されるため、情報への信頼感が担保される
  • 方法があるためため、自分でもできると思える
  • 行動を促すことで、読者をより行動的にさせられる
  • 人に伝えやすい文章構成のため、短時間で文章能力が向上する

CREMAの法則は、Webライティング初心者だけでなく、コピーライターやベテランライターも参考にできる構成法となっている。

この方法はライティングだけでなく、会社など組織内において上司への報告などでもわかりやすく伝えられる方法なので、身につけておくとどんな場面でも使える。

実際の手段を提示することで読者を惹きつけ、記憶に残りやすい記事へと変わる。

読者の満足度を高めたい時に活用するといい。

CREMAの法則を意識してライティングするだけで、記事のクオリティが間違いなく上がるのがわかるはずだ。

CREMAの法則の例文

ここからは、CREMAの法則を例文を用いて解説していく。

既にCREMAの法則の有用性は理解したと思うが、実際に使うとなった場合、どのように書けばいいか迷うだろう。

前述した項目を元に例文を紹介する。

  • 結論から書くため、読者に何を伝えたいかがわかりやすい
  • 理由を付け加えるため、読者が納得しやすい
  • 証拠が提示されるため、情報への信頼感が担保される
  • 方法があるためため、自分でもできると思える
  • 行動を促すことで、読者をより行動的にさせられる
  • 人に伝えやすい文章構成のため、短時間で文章能力が向上する

結論(Conclusion):フリーランスで仕事をするなら副業がベスト

理由(Reason):コロナ禍の中、フリーランスは不安定であるため

証拠(Evidence):コロナ禍で収入が減ったフリーランスは、55%以上

手段(Method):空き時間を使ったり、在宅ワークやリモートワークが推奨されているなら、副業もしやすい

行動(Action):まずは副業フリーランスから始めよう

となる。

例文を見てもらえればわかるが、読者を絞って書いている。

コピーライティングだと大勢へ向けて書く場合もあるが、CREMAの法則はターゲットありき‼

あらかじめ読者のターゲットをしぼって書くことで、より短文で伝えられる。

手段(Method)がどれだけ具体性を持っているかで、読者の共感度合いが変わってくる。

いくら具体性を持たせても、読者が想像できないと意味はない。

読者が「自分で体現できる情報だ」と思う具体性を提示することだ。

まとめ:CREMAの法則はコピーライターの初心者からベテランまで幅広く使える文章構成

CREMAの法則は、Webライトやブログ記事などで大いに活躍できる文章構成であるため、コピーライターが身につけておいて損はないだろう。

ターゲットを絞って書くことで更に効果を発揮するので、実際のコピーライティングにおいても活用出来る場面は多い。

CREMAの法則を活用し、活躍の場所を広げていって欲しい。