『ネットで「女性」に売る』で売る心理を見極める

『ネットで「女性」に-売る』で-売る心理を見極める

売上を上げる上で狙うべきターゲットを定めているだろうか。

もし、あなたがすぐにでも売上を上げたいと思っているならば、ターゲットを「女性」に絞ることをおすすめする。なぜなら、女性は家庭の購入権を持っているケースが多く、欲しいと思った時に買いやすいのは女性のほうだからだ。

「納得できない」「分かるけど、そんなうまくいくのかわからないじゃないか」という方は谷本理恵子氏が書かれて「ネットで「女性」に売る」を読んでもらいたい。なぜ、女性に売るべきなのか、女性に売るためのコツはなにかがわかるはずだ。

本記事では「ネットで「女性」に売る」の内容から女性に売るための心理について解説したいと思う。

ネットで「女性」に売る

『ネットで「女性」に売る』はどんな本か
女性の「常識」と心を掴む「文章の秘密」

女性に買ってもらうための心構えと文章術

本書は女性が買い物するときの心理から「買いたい!」と思ってもらうための理論と文章術を解説している。

本書を読めば、女性の「常識」から購買心理を言語化して売れるための原理・原則、そして心を掴む「文章の秘密」を得ることができる。

近年、ECサイトの発展とコロナ禍による外出自粛によってネットショッピングを利用する女性が増えている。本書を読めば、ネット上でも女性をトリコにする文章をしることができ、売上を増せること間違いないだろう。

著者の経歴

著者の谷本理恵子氏通信販売業界で活躍しているセールスコピーライターだ。

特に、「30代女性」に「売るための文章」を書き続けている。

通信販売業界は「インターネットマーケティングの最前線」と言われている。売るための文章を最前線で書き続けているため、信頼性も高いと言える。

セールスコピーライターは文章を書くだけでなく、商品の特徴とお客様の心に響く魅力を結びつけ、わかりやすい「メッセージ」を作る仕事だ。文章術だけでなく、マーケターとしての要素もある。まさに、売るための仕事をしている人物だ。

「ネットで「女性」に売る」を読むべき人

「ネットで「女性」に売る」を読むべき人は男性のマーケターやコピーライターの方だ。

なぜなら、女性と男性では購買に対する考え方が全く違うからだ。そもそも、男性と女性では「常識」が違うと谷本氏は最初に記述している。

女性の購買心理には「女同士だから聞き出せた」「女性でしか理解できないモヤモヤした感情」がたくさんある。男性ではなかなか理解できない心理や行動を理解するに本書を読むのが一番だ。

もちろん女性のマーケターやコピーライターにも有効な本だ。

言葉にすることが難しい心理を分かりやすく言語化する方法も解説している。「同性だからわかる」と高を括らずに一度は手に取って読んでもらいたい。

なぜ「女性」に売るなのか

世の中の商品のほとんどは女性向け

世の中の8割の商品は女性向けと言われている。化粧品などの女性だけが使う商品だけでなく、生活必需品から家電や住宅などの大きな買い物も女性に向けて設計されている。

なぜなら、女性の意見が決め手となって購入になる家庭が多いからだ。

本書内のアンケートでは、家電の自動車などの購入決定権は50%以上の人が女性が自分自身にあると考えている。つまり、女性の心を掴めば大きなビジネスチャンスになる可能性が高い。

購買行動の心理からネットで「女性」に売る
女性の購買心理とは…?

男性と購買行動が違う

まず、大前提として知っておかなければ行けないのは男性と女性では購買心理が違うことだ。

男性は買うものに対して商品の機能を見るのに対して、女性はイメージで見ることが多い。そのため、女性には一目惚れして購入したという男性目線で言う「衝動買い」があります。

つまり、男女の間で商品の見方が違っているのだ。

女性にモノを売る際には、機能やスペックを羅列するよりも「運命の出会い」と思わせることが重要だ。まず、ここをはき違えるとどれだけいい製品だろうと、マーケティングをしたとしても購入してもらうのは難しい。

女性は理想を追い求める

女性は「輝いている自分」「感情のピークが味わえる場面」などの理想を求めている。なぜなら、理想の世界を「本来あるべき姿」と感じているからだ。反対に、苦労や不安などの現実を見せてしまうと一気に冷めてしまう。

本書内で女性の購買心理の本質は「シンデレラ」の物語に例えられている。

シンデレラは「本来自分は城にいるべき人間」だと思っている。もし、シンデレラが男性であれば、今の自分を前提に努力をして夢を掴む、いわゆる「ヒーローストーリー」となっているのではないだろうかと筆者は推測している。

そして、女性はその中に現実を必要としない。なぜなら、女性は現実主義者だからだ。

本書内では「新婚生活の写真」で男性と女性の心理の違いを説明している。

男性は「新婚生活の写真」で幸せを感じるが、女性は逆にテンションが下がる。

なぜなら、写真の中に自分を重ね「苦労」を想像し、現実に引き戻されるからだ。

つまり、女性の購買意欲を上げるには理想を思い切り想像させて、そこに現実を入れないことが大切である。

女性の魅力的な商品は魔法

女性が購入意欲を上げるものは魔法でなければいけない。

女性は「本来あるべき姿」を取り戻すためのものが商品なのだ。つまり、女性にモノを買ってもらうためには問題を解決するためのモノではない。

そのため、女性に買ってもらうためには「もともと持っているものが目覚める」というニュアンスにするだけで売れ行きが大きく変わる。

「欠乏感」から衝動買いをさせる

女性が購買意欲が上がるのは「本来あるべき姿」と「現実の自分」のギャップを埋めるものを見つけたときになる。手に入れれば理想の自分に近づけるのであれば、女性は衝動的に商品を買ってしまうのだ。

そのため、女性に売るためには「機能」や「スペック」を見せても効果はない。「この商品なら本来の自分を取り戻せるかも」という運命的な出会いを演出することが女性に売るためのコツだ。

要は入手した後に自分がどうなっているかをなんとなくイメージさせることが大切だ。

女性に売るための文章

女性に売るための文章は「たった一人」に向けた文章で書くことが大切だ。製品の「専門知識」は不要だ。そして、とにかく読んで、使った自分をすぐに想像できるような文章を作りたい。

できるだけ、想像をかき立てるような文章にしよう。

間違っても不安を煽るようなことを書いてはいけない。

日本人の真面目さから悪い部分もしっかり伝えたいという心があるかもしれない。

しかし、女性に売る際には購買意欲を冷めさせてしまうので、書かないことをおすすめする。

まとめ

女性に売るためには、女性の心理を理解して初めてスタート

「ネットで「女性」に売る」は女性の心理を男性でも分かるように解説している。

女性は理想こそが本来の自分と思い、理想を求め続ける現実主義者だ。

そのため、本来の自分となるための魔法のアイテムだと思わせることが女性に売る上では不可欠だ。

製品の良さをアピールしても、テクニックを駆使したとしてもここをはき違えていては勝負の土俵には立てない。

まず、女性に売るためには、女性特有の心理を理解して初めてスタートだと理解したい。

ネットで「女性」に売る